知ってなるほど!ベトナム株式投資
2023.08.24 (木)
皆さん、ベトナム株をご存じでしょうか。身の回りの製品にMade in Vietnamが増えてきてはいるものの、ベトナム株については知らない方がほとんどではないでしょうか。
ベトナム株は今後の成長が期待され、近年アジア株の中でも投資対象として注目されています。今回はそんなベトナム株投資の始め方、その注目ポイントについて解説していきます。
ただいま成長中!ベトナムってどんな国?
ところでベトナムへ行ったことはありますか?実はベトナムは日本から5、6時間ほどで行くことができます。国土が南北に長く、雪の積もるインドシナ半島一高い山があったり、世界屈指のビーチリゾートがあったりと見どころは様々です。農村から都市に多くの人が集まり、高層ビルや高速道路の建設が進んでおり、その成長ぶりにきっと驚くと思います。
ベトナムは平均年齢が32.5歳と若く、人口は2023年4月に1億人の大台を突破しました。サムスンやTSMCといった世界的企業はその豊富な労働力を求めて進出しています。海外企業の進出が盛んですが、ベトナム政府は自国でも付加価値の高い製品の開発、生産をすることを目標に掲げており、それに呼応する形で既に国産EVの生産が始まっています。政治面では全方位外交を展開し、世界各国と自由貿易協定(FTA)を結び、国の成長につなげています。かつて最貧国の一つであった時期もありましたが、所得は年々増加、購買力も高まっており、豊かな国への道をしっかりと歩んでいます。
ここは押さえたい。ベトナム株の注目ポイント!
ベトナムの証券取引所は設立から、およそ四半世紀とまだ歴史が浅いです。しかし、主要指数であるVN指数は国の成長を映し出しており、指数算出開始から現在までにおよそ12倍に上昇しています。
ベトナムには3つの株式市場があります。ホーチミン市場、ハノイ市場、UPCoM市場です。その中でもホーチミン市場は、国内最大の取引市場で多くの主要企業が上場しています。当初2銘柄だった上場銘柄数は、現在400銘柄近くまで増加しました。全銘柄を日々チェックするのは大変という方は、是非VN30指数を見てみることをおすすめします。この指数はホーチミン取引所の時価総額、流動性の上位30銘柄で構成されています。組み入れ銘柄のどれもがベトナムを代表する一流企業であり、ベトナムの経済を知るにはもってこいです。代表的な企業を挙げると、不動産や製造業で有名なビングループや食品や小売業に強みを持つマッサングループがあります。
またベトナム市場は、米国市場のような世界的にメジャーな市場ではまだありません。ベトナムでは国内の個人投資家が売買代金の約8割を占めています。外国人投資家が少ない要因に外貨規制や買付制限といった制約、企業情報がベトナム語で開示されたものが多く、投資情報取得の難しさなどが挙げられます。ベトナム市場はより国際的なマーケットを目指しており、証券ルールの改正や取引利便性の向上を進めています。
ベトナム株を始める前に踏まえておきたいこと
日本株と比べて手数料が割高
ベトナム株への投資を始める前に注意しておきたい点を解説します。
まず1つ目が、委託手数料が高いこと。株式を売買する際にかかる委託手数料は、日本株と比べると割高です。また、ベトナムドンに通貨を交換する際には為替手数料がかかります。なお為替に関しては外貨保有ができるため、ベトナムドンを持っていれば為替手数料を払うことなく、買付することができます。
ベトナム株の取引をする際には、事前にベトナムドンの残高を確認しておくとよいでしょう。
よりイメージを持っていただくために、ここで具体例を挙げてみます。
2023年8月18日に大手銀行のベトコムバンク(VCB)を買ってみるとします。
株数は1,000株、単価は89,000ベトナムドンで注文を出してみます。
アイザワ証券が提示している8月18日の為替レートは0.00612円、為替スプレッドは0.0002円ですので、買いの為替レートは0.00632円となります。
上記の条件でアイザワ証券のインターネット取引を使って注文が約定した場合、取引の内訳は以下の通りです。まず国内約定代金が562,480円、委託手数料が税込み9,280円、為替手数料が17,800円かかります。お客様がお支払いいただく受渡金額は、以上の約定代金と委託手数料、為替手数料を合わせた589,560円となります。
流動性リスクに注意
2つ目が流動性リスクです。ベトナム市場は日本や米国と比べて規模が小さい市場です。時価総額が小さい銘柄が多く、流動性の低い銘柄があります。ここに注意しておかなければ、買付の際に一部だけしか約定が付かない、売りたいのになかなか売れないといった状態になってしまうかもしれません。現在アイザワ証券のベトナム株の取り扱い銘柄数(ホーチミン市場)は220銘柄前後です。ベトナム株に初めて投資する方には、流動性の高い大型株が比較的人気です。
成長性のあるベトナム株、おすすめの投資方法は?
株式投資には値上がり値下がりが付き物ですが、一喜一憂していては疲れてしまいます。
ベトナム株や主にベトナム株をポートフォリオに組み込んだ投資信託に投資する際は、中長期での成長を見据えて、中長期投資でベトナムの成長を見届けるのがよいでしょう。
また、長期・積立・分散の効果を大いに享受することができる若年層の方には、時間を分散させた買付もおすすめです。
ベトナム株に投資するならアイザワ証券で始めよう!
アイザワ証券では海外の証券会社と協力し、アジア12市場で独自の発注システムを構築しています。当社のお客様はベトナム株を含むアジア12市場にて国内株感覚でリアルタイム取引を行うことができます。
また、アイザワ証券は外国株NISAに力を入れています。アイザワ証券で NISA 口座を開設していれば、非課税枠によるベトナム株の買い付けが可能となります。新興国市場には魅力的な値上がり期待の成長株、好配当株が数多くあり、NISAの非課税効果との相性はいいです。さらにアイザワ証券は四半世紀近くアジア株を取り扱ってきました。アイザワ証券の公式ホームページや当サイト「アイザワ投資大学」等で最新の投資情報を発信しています。Twitter やLINEアカウントでも情報発信をしており、気軽にアジアの投資情報に触れることができます。
まとめ
ご留意事項
免責事項
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