つみたてNISAの始め方
2022.05.31 (火)
※2024年のNISA改正により現在「つみたてNISA」は終了しております。
今回の講義では、昨今大注目を集めている“つみたてNISA”について解説したいと思います。「つみたてNISAについて勉強したいけれどよくわからない」「ブームに乗って口座は作ったけれど実際に運用はしていない」という方も多いのではないでしょうか。本講義では、そんな方に向けて、つみたてNISAの押さえておきたいポイントや運用の始め方を解説したいと思います。
そもそもつみたてNISAってなんだっけ?
つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。通常、株式等に投資した場合、その利益等に対して約20%の税金がかかりますが、NISAでは運用して得た利益等に対して税金がかかりません。
ところで、NISAには一般NISAとつみたてNISAがありますが、1人1口座の利用となっており、複数の金融機関でのNISA口座の開設や一般NISA・つみたてNISAの併用ができません(ただし、1年毎に切り替え変更することは可能)。まずはそれぞれの特徴について学んでいき、自分の運用スタイルにあったものを選ぶようにしましょう。
一般NISAとつみたてNISAはどちらを選んだらよい?
NISAは売却や配当金などに対する課税を非課税にする制度ですが、課税に関する点は一般NISAとつみたてNISAに違いはありません。2つの制度を比較する際に、最も重要なのは、①何に(投資対象商品)、②どれくらい投資するか(年間投資額)です。
まず、①に関して、NISA口座を開設した金融機関で自分が投資したい商品の取扱いがあるかどうかを確認します。現在、つみたてNISAの対象商品は200本以上ありますが、ネット証券を除き、多くの金融機関は取扱商品を厳選しています。つみたてNISA口座を開設している金融機関の取扱いに購入したい商品がなければ、一般NISAを活用することになります。
とは言っても、「何に投資したらよいかわからない!」という方も多いのではないでしょうか。そういう場合は、投資対象地域(国内?海外?先進国?新興国?)や投資対象資産(株式のみ?株式と債券の組み合わせ?)だけでも決定すれば、自ずと投資対象商品が絞られてきます。なお、つみたてNISAの投資対象商品は、金融庁に届けられている一定の基準をクリアしたインデックス型またはアクティブ型の投資信託とETFで構成されています。
要するに「しっかりと分散投資されていて、手数料が低くて、運用が安定している」商品が選ばれているのです。そういった意味でも“つみたてNISAは投資初心者向け”と言えるでしょう。
次に、②に関して、つみたてNISAはその特性上、年間40万円(毎月3.3万円程度が上限※)までしか投資ができません。その非課税枠内で投資を行う場合には、つみたてNISAの方が非課税対象期間が20年と長く続きますので、一般NISAと比べてメリットが大きいでしょう。したがって、年間の購入金額が40万円以下であれば、積極的につみたてNISAを活用するようにしましょう。
なお、以下のケースの場合は、つみたてNISAより一般NISAの方がよいケースもありますので、該当する場合には一般NISAを、該当しない場合にはつみたてNISAを選ぶのが無難と言えそうです。
・つみたてNISAの取扱商品の中に購入したい商品がない
・年間40万円を超えて投資を行いたい
・投資するタイミングと投資金額は自由に決めたい(上級者向け)
特に、投資タイミングや投資金額を考える時間がない方は、つみたてNISAが適しているでしょう。
※金融機関によって買付のルールが違いますのでご注意ください。
つみたてNISAのやり方・始め方
STEP1:アイザワ証券の証券総合口座の開設
アイザワ証券でつみたてNISAを始めるときは、まず証券総合口座を開設します。すでに開設している場合は、開設手続きは不要です。
STEP2:NISA口座の開設申し込み
証券総合口座の開設が完了したら、「非課税口座開設届出書」を用意し、NISA口座の開設申し込みをします。
その際、「つみたてNISA」もしくは「一般NISA」を選択する必要があるため、「つみたてNISA」を選びましょう。つみたてNISAと一般NISAは併用できません。
STEP3:必要書類の提出
NISA口座の開設申し込み後、個人番号確認書類(マイナンバーカード、または通知書)と本人確認書類を提出します。
アイザワ証券の証券総合口座の開設時に、すでに個人番号確認書類を提出済みの場合、本人確認書類のみの提出となります。本人確認書類とは、運転免許証(コピー)・住民票の写し・各種保険証の写しなどです。
STEP4:入金手続き
NISA口座が開設でき、つみたてNISAを開始するにはまず口座に入金する必要があります。指定の専用振込先に、必要な資金を入金します。
STEP5:積み立てる商品を決める
NISA口座への入金が完了したら、次に積み立てる商品を決めます。アイザワ証券では、現在8種類の商品から自由に商品を選択できます。
商品選択に迷ったら、「つみたて投資枠の商品選択(PDF)」で自分に合った商品を選んでみましょう。
STEP6:目論見書と設定内容を確認する
商品を選んだら、選んだ商品の目論見書と設定内容を確認します。
目論見書とは、商品が今までどのように運用され、どこに投資し、どのような仕組みなのかを説明する書類です。金融商品を購入する際は、必ず目論見書を確認し、リスクや留意点について理解しておきましょう。
STEP7:積立金額を決める
積み立てる商品を決めたら、毎月の積立金額を決めましょう。アイザワ証券の最低積立金額は銘柄ごとに1万円で、以降は1,000円単位で設定することができます。
アイザワ証券で口座開設する方法は、以下のページで詳しく解説しています。
口座開設のご案内 | ゼロから学べるアイザワ投資大学 (aizawasec-univ.jp)
また、NISA口座の開設方法の詳細は下記ページを参照してください。
NISA口座 | アイザワ証券 (aizawa.co.jp)
さて、今回は昨今話題のつみたてNISAについて解説しました。一口にNISAといっても一般NISAとつみたてNISAとあり、各々の投資スタイルにあったものを選ぶ必要があります。それぞれのポイントを押さえながら、日々の資産運用にぜひ活かしてみてください。次の講義では投資の醍醐味の一つである「株主優待」について解説したいと思います。
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