知ろう未来の技術 CEATEC2024 開催

毎年、秋に千葉県の幕張メッセにて開催今年は2024年10月15日～18日される日本最大級のデジタルイノベーション総合展CEATEC”2024を視察する機会を得た。オープニングセレモニーでは、今話題を集めるOPEN（AI（Japanの代表執行役員社長がスピーチをするなど、AIにフォーカスした展示内容であった。そう、時代は情報通信革命の真っ只中、本格的なAI社会の入り口に立っている。DX、AI、そして、それらをフル活用した自動運転、ほぼ無人で操業する工場などが未来の社会だろう。

投資家の立場から注目した技術

ソニーグループのイメージセンサー搭載コンセプトカー

今年は約170社がブースを展示していた。このなかで投資家の立場から注目した技術を紹介したい。

注目を集めていたのがソニーグループのブース。世界No1シェアを誇るCMOSイメージセンサーを使用した技術を展示。イメージセンサーは「電子の目」と例えられる半導体だが、イメージセンサーにAI処理機能を搭載したインテリジェントイメージセンサーは、様々な分野で使用されることが期待される。自動車に搭載されることにより、自動車はより安全に、より快適に、そして夢の自動運転社会の実現に近づくだろう。

光ファイバーのフジクラ

今年、株価が大きく上昇したフジクラもブースを構えていたので覗いてみた。フジクラの強みはSWR（スパイダーウェブリボン）と呼ばれる光ファイバーケーブルを蜘蛛の巣にように張り巡らせた光ファイバー心線で、SWRを幾つも束ねたものはWTC（ラッピングチューブケーブル）と呼ばれ、データセンター向けに需要が急拡大しているようだ。WTCは高速で遠くにデータ飛ばせることから、AIデータセンターなど大規模にデータを高速で処理する用途で需要は拡大しているとのことであった。

データセンターのサーバー冷却装置

データセンターの誘致には、雇用が創出され、経済効果が高いことから多くの地方自治体が積極的だ。ただし、データセンターには冷却するシステムと膨大な電力の電力調達問題が浮上する。これら分野のイノベーションは注目だろう。

※「以新伝心」は、新しい出来事に着目し、心に伝えることをコンセプトにしたコラムです。投資の推奨を目的としたものではありません。

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